現在、国が進めるGIGAスクール構想をはじめとした大規模な教育改革において、ICT環境の活用は欠くことができないものとなってきています。そこで、当社団では、各教育機関が抱えている ICT環境構築における様々な課題について、共に模索・検討しながら、それぞれの教育機関の実情に即した形でのICT環境を組み立てることを目的としています。また、様々な技能・技術を持った人財をご紹介しながら、教育機関や教育イベントを支援することも大きな使命と考えています。
制作 鈴木誠人 中央大学 知の回廊『人工知能は夢を見るか』より
理事長挨拶
ファーストスタープロジェクツの理事長の渡邉純一です。私は、これまで長い間大学の情報環境に関わる仕事に従事してまいりました。その間、コンピュータやネットワークの発達は、目を疑いたくなるほどの速さで進歩し、我々の生活習慣にまで大きな影響を及ぼすまでになって来ました。教育においても同じで、ICTという言葉とともに、教育活動や研究活動にも大きな変化をもたらすことになって来ました。加えて昨今のコロナ禍により、教育方法やそれを支えるICT環境の変化・改善は、否応なしに進めざるを得ない状況も生まれました。しかし、それにどう立ち向かっていくかという具体的な方策は、なかなか思うように進んでいかないのが実情ではないでしょうか。そこで、私はこれまでの経験に基づき、ICTを活用しながら少しでもこの大きな変化に対応しつつ、日本の教育をより良くしていきたいとの考えた次第です。
この一般社団法人ファーストスタープロジェクツは、2016年2月に発足して以来、これまで教育機関などから様々な声を聞き、その対応に取り組んできました。その結果、多くの利用者から「各教育機関が抱えている ICT環境構築における様々な課題について、共に模索、検討しながら、ICT環境を組み立てるためのサポート」を行うこと。更に「その運用管理をサポートしてほしい」とのこと、加えて「様々な課題について具体的に指導できる人財を紹介してほしい」とのことが大きな要望として浮かび上がってきました。特にこれらの要望の中で最も強い要望は、「運用管理のサポート」でしたが、これまでは社団としてもサポート体制が整わなかったこともあり、一部の要望にしか応えられない状況でもありました。
しかしながら、6年におよぶ活動の間に、いくつかのテーマに対応できるサポート体制も確立できたことから対応可能なテーマについては、「運用管理のサポート」を具体的に受託することとし、これを事業化させていただくことといたしました。
これまでのように、ICT環境構築におけるご相談やSD(専門家集団)のご紹介は引き続き行って参りますので、環境の構築や講演活動、セミナー等、具体的なご要望などが生まれた時には、ご連絡いただければ幸いです。できるだけ負担が少なく、無駄がない仕組みの導入と稼働を目指し、適切な人財のご紹介が「一般社団法人 教育機関の情報環境構築と人財育成協議会 通称:ファーストスタープロジェクツ」設立の目的ですので、是非ともお声がけください。